ヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)の価値

2018年05月28日(月)カルチャー 

フランス東部ジュラ県の県庁所在地Lons-le-Saunier で26日にワインのオークションがありました。ワインが1本103700ユーロ(≒1350万円※2018年5月28日現在)で落札されました。 それが、1774年に製造された“ヴァン・ジョーヌ”(黄色いワイン)と呼ばれるジュラ特産のワインです。

 

 

ヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)とは?

ジュラ地方のヴァン・ジョーヌは、日本ではあまり知られていないサヴァニャン種のブドウから作られる白ワインです。オークの樽に入れてゆっくりと熟成するときにほかのワインのように蒸発して量が減ってもワインを補填しません。(この目減りした分だけヴァンジョーヌ は瓶が小さいのだという説もあります。)そしてこのヴァンジョーヌは6年3か月の熟成期間を置くことが義務付けられています。

 

ですから、老成しやすいワインであることは確かですが、果たして244年前のワインがうまく熟成したものかどうかは大きな賭けですね。

 

ジュラにはもう一つ、やはり同じような特性のヴァン・ド・パイユ(藁のワイン)というワインがあります。これも同じくサヴァニャン種のブドウから作られます。藁敷のうえでブドウを熟成させてから搾るため、この名前がついています。ジュラ地方の名物料理「鶏肉のヴァン・ジョーヌ煮込み」にとってもよく合います。もちろんジュラ地方の特産のコンテやモン・ドールのチーズともとてもマッチします。

 

ヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)のオークション

今回のオークションには1774年のヴァン・ジョーヌが3本出されました。これらはアルボワ地方のワイン生産者 Anatoile Vercel (1725-1786) が生産したものです。落札者はカナダ人とアメリカ人の代理をしているフランス在住の人だということです。

 

この同じワインの試飲会が1994年にChâteau Pécauld で行われています。参加者は24人のプロばかりでしたが、10点満点の9.4で、次のような評価が残されています。

“琥珀色のワインで、クルミ、香辛料、カレー、シナモン、ヴァニラ、乾燥果物の風味。100年後にまた試飲会を開くべし。”

 

同種のワインが2012年にはやはりアルボワでオークションにかけられて57000ユーロで落札されています。2012年にはジュネーブで46000スイスフラン(約38300ユーロ)で落札されています。

今回の103700ユーロは記録更新ということですね。

 

テーマ:フランス、ジェール県、ヴァン・ジョーヌ

 

カルチャー記事一覧へ



ABOUT US

クリエイティブな活動をサポートする情報サイト。フランスを中心に、世界のアート&文化の最新情報をお届けします。デザインの参考になるイメージ・シンボル辞典やインスピレーションをもたらす名言・迷言集もご活用ください。

>>read more