トレインブルーの終わり

2017年12月12日(火)カルチャー 

パリのリヨン駅の構内に、有名なフレンチレストラン「トレインブルー」があります。装飾がとても美しく、何より美味しいおススメのレストランです。

このレストランのもとになったのは、寝台車「トレインブルー」です。

 

さようなら、寝台車トレインブルー

寝台車トレインブルーは、パリのリヨン駅とニースを結んで走る有名な列車です。この寝台車「トレインブルー」がとうとう2017年12月9日(土曜日)でその歴史に幕を閉じました。

(※寝台車の運行は終了しましたが、もちろん普段の列車は運行しております。)

 

この寝台車というのは、1970年代までは長距離を旅行する人々にとって割安で快適な交通手段でした。しかし、寝台車という交通手段が作品の重力の中心になるということに気がつき、監督や小説家が自身の作品で取り上げるようになります。寝台車トレインブルーもこうして芸術や小説で重要な役割を果たす存在になっていったのでした。

 

寝台車トレインブルーが登場する作品をご紹介します。

小説家アガサ・クリスティーは、“The Mistery of the Blue Train”で寝台車トレインブルーが舞台の小説を書いています。

同じく小説家のレイモンド・チャンド―の“The Lady in the Lake”の作品にも、トレインブルーが登場します。

ジャン・コクトーの創作、ダリウス・ミヨーの音楽、ピカソの舞台装飾、シャネルの衣装という豪華版で1924年に上演されたバレエ作品にも、“Le Train bleu”という作品があります。

1970年のジャン=ピエール・メルヴィルの映画“Le Cercle Rouge”は、トレインブルーで護送される主人公が逃げ出すシーンが有名です。

Bourvileが警察官の役で名演技をしています。

Sébastien Japrisot 原作、 Costa-Gravas監督 が映画化した “ Compartiment tueurs ” は素晴らしい推理映画の傑作ですが、やはりトレインブルーが登場します。

 

こうして文化に深く貢献した寝台車トレインブルーの運行終了を寂しく感じている人も多くいます。

 

変わるもの、残るもの、過行くもの・・・

考えると確かに切なく感じますね。

 

「さようなら、寝台車よ」

 

 

 

テーマ:寝台車、トレインブルー、文化

 

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