パリ国際農業畜産展2018

2018年02月25日(日)カルチャー 

2月24日から第55回パリ国際農業畜産展が開かれています。パリの南のベルサイユ門にある展示会場には、来月の4日までの9日間で約65万人のビジットが予想されています。

 

 

パリ国際農業畜産展2018

このサロンのオーガナイザーであるバレリー・ル・ロワは次のように言っています。

「このサロンは基本的には教育的なものといえます。農業畜産に関係するすべての人が自分たちの仕事やそのノウハウについて意見交換をすることができるところなのです。またそれは同時にこの分野での時事問題についても議論しあうところともいえます。」

 

ヨーロッパ一ともいえるこの畜産農業展は373の参加者が出店し、そのうちの90は2017年コンクール入賞者や2018年のコンクール参加者です。

これらの農業畜産のプロが一般の人々に各地方の12000以上の産物を紹介するためにパリに集うのです。

 

中には18のレストランがあるばかりではなく、各地方の産物の味見のできる空間が15用意されています。

この畜産農業展は子供連れの家族にも向いているイベントです。多くの動物に親しむことができ、子供たちのためのワークショップが開かれています。味覚、季節、バイオダイバーシティー、環境そして畜産や農業に関する職について学ぶことができます。

 

毎年このサロンではサロンを象徴する牝牛が選ばれるのですが、今年はオーブラック種の赤茶色の牝牛「オート」が選ばれていました。

 このオーブラック種は、人手もかからず、食肉生産の面でも優れた種だといわれています。おっとりとして好奇心が強く、社交的でいくらか高慢なところがあるというのがこのオーブラック種です。まさに牛の群れの中の本当の貴婦人といえる牛です。

 

サロン開催期間中に約65万人のビジターがあり、フランス中の話題にもなるサロンですから、フランス人にも人気のある展示会です。

 

毎年歴代大統領も開催日にはオープニングの時間から夕方までゆっくり見学していくことが通例です。その間に一般市民も大統領に議論を吹っかけることも可能で、時々思いもよらぬハプニングが起こっています。

 

サルコジ大統領の時も、大統領が握手しようとしたら「手が汚れる!」と言って握手するのを拒否した男性がいました。それに対して怒った大統領が「この野郎、消え失せろ!」と大統領の品格を損なう言葉でののしった映像がSNSで拡散されて大評判になりました。

今回も、自由貿易協定など多くの問題を抱えている農業畜産関係者にやんやといわれ、マクロン大統領が大声を張り上げるシーンがあり話題となっています。

 

農業の国・フランス

フランスはファッションや哲学や芸術の国であり、同時に、いやそれ以上に、農業国なのです。

フランスでとられた農業畜産関係の統計を見てみましょう。

国民のうちの88%が農業畜産関係者に対して好意的な意見を持っています。 95%の人は、農業畜産関係の人は国に対して役に立つ仕事をしていると評価しています。

ですが、79%の人が現状の農法は殺虫剤を使いすぎていると考えており、41%の人が農業畜産関係者の人は政府の援助をもらいすぎていると考えています。

そして、83%の人が農業畜産関係者は大規模小売店などから正当な分け前をもらえていないと考えています。

サロンで大声を張り上げたマクロン大統領にやじがとんだ背景には、マクロン大統領の政策と農業畜産関係に対する姿勢があります。69%の人は現在の大統領は農業畜産関係からかけ離れたところにしかいないと考えており、65%の人が農業畜産関係に対してよい政策を実施していくとは期待していないという結果が出ています。

 

 

テーマ:パリ国際農業畜産展、マクロン大統領、フランス、農業国

 

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