ミシュランガイド2018

2018年02月13日(火)カルチャー 

有名なミシュランのガイド2018のフランス版が2月9日に発表されました。

 

ミシュランガイドの威力

一説にはミシュランガイドで星を獲得すると80%は売り上げが伸びるといいます。

メディアもそれを自分たちが稼ぐ材料にしているという持ちつ持たれつの関係があるから仕方がないのかもしれませんが、コミュニケーションのうまいシェフ Yanick Alleno 等は三ツ星を取った時に世界中で75000以上の記事がかかれたといいます。

こうなるといったん星を取ったが最後、星を失いたくない一心で、今までは使わなかったような高級な食材を使い、サービスを良くするためにサービス係の数を増やし、レストランの格式をあげるために改修したり、ものすごく負担が大きくなるようですね。

もっともミシュラン側はそんなことはちっとも要求してはいないと弁解しています。

今年のフランス版のミシュランは星付きレストランが621軒で、去年よりも5軒増えています。

このミシュランの星ひとつにつき、レストランの売り上げが20%から30%上がるといいますから、無視するわけにはゆかないでしょう。

 

料理の評価とは何か?

話は脱線しますが、ネットのガイドですと、お金を払って評価やコメントを書かせたりして、トップにのし上がるということも多々あるようです。

先日イギリスの新聞記者がこんな面白い実験をしていました。

彼はせっせと記事を書いて、自分の家の中庭にある物置小屋をレストランということにして、レストランガイドのトップに仕立て上げることに成功しました。完全予約制、電話はでずにすべてオンライン上での予約にし、常に満席という形をとりました。アップする料理の写真は、身の回りにある石鹸やシェービングクリームなどを使って美味しそうなプレートを再現したと言います。

ミシュランの場合には覆面のインスペクターの評価ですから客観的な評価だということになってはいますが、料理そのものに客観的な評価がありうるか?という根本を問うてみる必要がありそうですね。

 

あらためて、味覚の評価、料理の評価というものは難しいものです。

そしてこの評価というのがそんなに一定した普遍的なものであるというのが、かなり無理をしているのではないでしょうか? 昔のように偏屈な料理人が自分の信じる料理を追及してやっていた時代にはそういう評価の仕方もあったのかもしれませんし、またそうしたガイドを見ながらおいしい料理や珍しい料理に出会うというのは旅行の大きな楽しみでした。 しかし、今のようにレストランも経済的な意味で経営ということを押し付けられるような時代になると、このミシュランガイドというものがどんな存在意味を持つのか私たちはよく考えてみるほうが良いのかもしれませんね。

 

 

テーマ:フランスミシュランガイド2018、料理の評価

 

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