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LVMHの家・・・アート・才能・資産

2017年05月02日(火) 

ベルナール・アルノーのLVMHグループがブーローニュの森にある国立民俗民芸博物館を改修してグループのカルチュア―センターとして発足させることになりました。

 

 

このブーローニュの森にある国立民俗民芸博物館は、1975年に開館されたものですが、2005年に閉館されまし

 

そのまま新しいプロジェクトのないまま時が経っていました。

 

 今回持ち主であるパリ市とベルナール・アルノーの間に50年契約で賃貸が決まり、グループは2020年完成をめどに、グループの本格的なカルチュア―センターを作る計画です。

 

その名前も「LVMHの家・・・アート・才能・資産」というものです。

 

内部には、展覧会、コンサート、芝居などができるホールが作られるだけではなく、芸術家たちのアトリエや資料センターやパノラマ式のレストランもできるという計画です。

 

LVMHグループはすでにルイ・ビトン財団がこのブーローニュにありますから、次第にブーローニュはグループ色に染まってゆくような印象を受けます。

 

 

次いでながら、この国立民俗民芸博物館に隣接した Jardin d'acclimtation もすでにLVMHグループの管理下に入っています。

 

現在の国立民俗民芸博物館の建物は、Le Corbuisier の弟子である Jean Dubuisson が作ったものですが、今度のグループによる改修は、ルイ・ビトン財団を担当した Frank Gehry によってなされることになっています。

 

現在の建物は、「30年間の栄光」といわれた発展の時代を反映した代表的な建物です。

 

1954年にパリ市が国に契約後移譲したものですが30年契約の終了後更新されてそれが2014年まで続きました。

 

そして契約が更新されなかったのですが、その背景には、設立当初は、20万人前後の観覧者がいたのですが契約破棄のころには2万人程度に減ってしまっていたという苦しい事情もあるようです。

 

契約破棄から10年以上もたっているのですが、契約上では、良好なメンテナンスの状態で返還されるということになっていたのですが、この「良好な状態」にする費用をパリ市は1500万ユーロと見積もり、国は380万ユーロと見積もるという意見の相違が根幹にあったようです。

 

それがLVMHグループの出現により短時間のうちに解決したのですが、グループの総帥ベルナール・アルノー曰く:

 

「何でも5年以内にやらなくてはだめだ。5年以上たったら、それはもう負けたことを意味するよ。」

 

しかし市役所の事情通に言わせると、デラックス産業のもう一人のフランスの代表である、François Pinault がかっての株式市場の建物を安藤忠雄に改修させてそこに自分の美術品のコレクションを展示するというのが2018年で、それに対する競争意識が、今回の国立民俗民芸博物館の改修につながっているのだということでした。

 

市役所内では、「どっちがより多く投資するかということだね」とささやかれているようです。

 

ちなみに今回のこの国立民俗民芸博物館の改修には、ベルナール・アルノーは1億5800万ユーロの投資をしているといわれています。

 

今回の計画では、LVMHのグループはパリ市に年間15万ユーロの賃借料を払い、カルチュア―センターから上がる利益の210%をパリ市に支払うという契約になっています。

       

 

テーマ:LVMHグループ、国立民族民芸博物館、LVMHの家、ベルナール・アルノー、フランソワ・ピノー