総合マネジメント事務所エスパスミューズの公式ブログ


総合マネジメント事務所エスパスミューズの公式ブログ. 詳細はこちら.


小久保総合研究所

コクボコミュニケーション

Voici le Japon

グローバル・クリエイターズ

GCMC Espace MUSE



動物のいないサーカス団 

2017年05月25日(木)


フランスには随分とたくさんのサーカスがあり、子供連れの家族を楽しませています。

 

Zavatta, Alexis Grüss, Zingaro, Bouglione等々、挙げていくときりがありません。

 

たいていのサーカス団の一員は代々親から子へと受け継がれてゆきますから、サーカスの家族に生まれた子供たちは、幼い頃から動物たちに囲まれて一緒に生活しています。

 

世界中で巡業をしているBouglioneというサーカス団も、ファミリー経営のサーカス団です。

 

創設者はJoseph Bouglione 。

 

現在は孫たちがいくつかのサーカス団を運営しており、そのうち最も有名なBouglioneのサーカス団は、ナポレオンのサーカスといわれたCirque d'hiver (冬のサーカス)の建物を買い取ったことでも有名です。

 

 

そして今、孫の一人であるAndré-Joseph Bouglioneが率いるCirque Joseph Bouglioneのサーカス団が、ある宣言をして話題となっています。

 

5月21日に、次の宣言をしました。

 

「今後はサーカスで動物を使わないことにする」

 

代々続いてきたサーカス団では、動物たちと子供のころから一緒に生活してきた人も多いようですから、仲間や友達という感覚もあることでしょう。こうした決断を下すのは簡単なことではありませんね。

 

この宣言をしたCirque Joseph BouglioneのトップであるAndré-Joseph Bouglione 曰く:

「最近のアンケート調査によると、フランス人の80%は動物の立場を気にしているということだ。私たちの職というのは、家族のみんなにショーを見せて楽しんでもらうこと。もしも大多数の家族が、サーカスの動物の立場や運命に感じやすいということなら、そうして人々を傷つけるようなショーを続けることはできない。サーカスへ来て倫理的な気兼ねを感じると人々が思うのなら、そうした人々を前にして、動物を出しものにして見せることはできない」

 

サーカスといえば、有名どころにディズニーのダンボがありますが、どうなんでしょうか?

サーカスの動物たちは幸せではないのでしょうか?

 

 

André-Joseph が言うには、

「私たちサーカスの人間は、サーカスに飼われている動物たちの bien-être (ウエルビーイング)を後回しにした出し物をやってきた。そうしたシステムを考えなおすときが来たのだ。とにかくここ20年30年というものは、問題があるということをサーカスの人々は自覚していたのだ」

 

 

動物のいないサーカスで、子供たちを喜ばせ、家族を喜ばせるという、一つの大きなチャレンジを André-Joseph は自分に課したのだといえますね。

 

この決断は、Cirque Joseph Bouglione全体ではなく、André-Joseph Bouglione が率いるサーカス団のものです。

 

 

すでにアメリカの動物愛護団体の圧力で、アメリカのサーカス Barnum が動物を使ったショーを放棄しています。

 

 

この動きは世界中に広まっていくのでしょうか?

 

 

 

テーマ:フランスのサーカス、動物、新たな挑戦