総合マネジメント事務所エスパスミューズの公式ブログ


総合マネジメント事務所エスパスミューズの公式ブログ. 詳細はこちら.


小久保総合研究所

コクボコミュニケーション

Voici la France

Voici le Japon

グローバル・クリエイターズ

GCMC Espace MUSE



アラン・ドロン最後の映画

2018年01月13日(日)


アラン・ドロンと言えば単にフランスの映画界だけでなく世界的な映画俳優ですが、その彼が今年パトリス・ルコントと最後の映画を撮り映画界から引退するようです。

 

 

もっとも舞台の方は続けるとのことですが。

 

アラン・ドロンは1950年代の終わりごろから映画に出始めて、『太陽がいっぱい』(1960年)、『若者のすべて』(1960年)、『ヤマネコ』(1963年)、等々と次々に名作に出演して、世界の映画ファンを魅了してきました。

 

その彼が「僕の人生の愛であり女性である人」と公言してはばからないミレイユ・ダルクが去年亡くなってしまい暗く悲観的になっているのでしょうか、フランスの雑誌『パリマッチ』のインタビューでこんなことを言っていました。

 

「僕はもう神様というものを信じてはいない。でも聖母マリアは別だ。僕は彼女を愛しているんだ。彼女がしたことのすべてを愛している。いつも僕は彼女に話しかけているよ。話しかけ、お願いするんだ。彼女は僕に癒しを与えてくれる。彼女は僕が得ることのできなかった伴侶を与えてくれるんだ。」

 

 ≪死んだらみんな土の中で腐ってゆくのさ≫、というアラン・ドロンは自分の礼拝堂を立ててその中に自分のお墓を作ってあるといっています。 彼が続けます。

 

「僕は今生きている時代が嫌いだ。反吐が出るほど嫌いだよ。僕の嫌いな人がいっぱいいるよ。すべてが偽りで、すべてがゆがめられている。もう尊敬の念などというものはないよ。お金のことしか重要ではないんだよ。一日中朝から晩まで犯罪の話ばかりだ」

 

若いころはハングリーなところが大変魅力的だったのですが、抒情的なところを心のどこかに残したままブルジョワ化してしまったのが彼の不幸なのでしょうか。

 

 彼が何年かまえにミレイユ・ダルクの『ある日、ある運命』というテレビ番組に出た時に、彼女からもらった手紙をいつも持っているんだといって、朗読していました。 なかなか素敵な手紙ですからここに引用します。

 

" Mon amour il est 3 heures du matin et je n'arrive pas à dormir. Je pense à toi qui a tellement de mal à vivre. J'ai l'impression que partout où tu es, tu te sens mal. Je voudrais te donner un peu de ma philosophie. Tu sais, on n'est rien. Si tu penses à ce que tu représentes dans l'immensité, peut-être alors vivras-tu un peu plus pour toi ….. Je t'ai donné tout et j'ai simplement besoin d'un peu de calme, de tendresse et d'un sourire le matin parce que la vie est là et qu'il faut remercier le ciel d'être l'un en face de l'autre. "

(私の愛する人。今は朝の3時よ。でも眠れないでいます。あなたのことを考えているの。あなたは本当に生きるのがむつかしい人ね。あなたはどこにいても自分が生きるということがむつかしい人なのだという気がするわ。私の知恵をあなたに話してあげたいの。ね、人というのは大したものではないのよ。広大な中であなたが何を意味するかと考えたら、あなたはもう少し自分のために生きるということができるんではないかしら。・・・私はあなたに全てをあげたのよ、そして私はほんの少しの平穏さとやさしさと微笑みが朝にあればいいのよ。だって、そこには人生があり、二人で向かい合っていられることを神様に感謝しなくてはいけないんですもの)

 

お互いに独立した存在という尊敬の念の中に、支えあい助け合って人生を生きてゆこうという、非常に素晴らしい人間関係の姿がここには表れているようで是非皆さんに紹介したくなり、このブログを書きました。

 

愛や愛情の言葉は Voici la France のコラムでもご紹介していますからそちらもご覧ください。

 

 

 

テーマ:アラン・ドロン、ミレイユ・ダルク、フランス映画