ポップアート@マイヨール美術館

2017年12月26日(火)  アート 

 

ポップアートの誕生

一般の人々がポップ・アートに出会ったのは、1962年の Andy Warhol がトマトスープの缶詰を描いた 32点の作品 Campbell's Soup Cans でしょうか。

 

抽象的な表現主義の流れに反抗して一握りのアーティスト達が具象で教育的でカラフルな新しいアートを1960年代に生み出しました。それがポップアートの誕生です。

 

彼らは日常生活の製品を自分たちの作品の中心に据えたのです。そして大衆のカルチャー、つまりメディア、テレビジョン、漫画といったものを取り込んで行きました。宣伝広告の視覚規範を取り込んだのです。

 

コミック漫画と芸術の境界を破壊させたといえる Roy Lichtenstein がこう言っています。

≪ ポップ・アートは世界を見ている。ポップ・アートは、良くも悪くもない、私たちの周りを取り囲んでいる環境を受け入れたように見える。≫

 

50年後の今日、 American Way of Life ともいえる社会の変化、消費主義、そして政治のテクニカラーの批判的なビジョンともいえるポップ・アートがパリへ上陸しています。

 

ポップアート回顧展

ニューヨークの Whitney Museum のコレクションの中から傑作65点が選ばれ、パリのマイヨール美術館でポップアート回顧展が現在開催しています。

 

Whitney Museum は常に未来に賭けた彫刻家でありメセナであった Gertrude Venderbilt Whitney が1930年に作ったものです。

 

今回の展示につかわれる65点のほとんどがパリで展示されるのは初めてです。これらの作品の多くは、制作されすぐに買われているからです。ポップ・アートの運動の主なる作品は今回の展示で見ることができます。 Tom Wesselmann の Great American Nude #57, Andy Warhol の Electric Chair, Roy Lichtenstein の Girl in Window (Study for World's Fair Mural)等々が鑑賞できます。

 

展覧会が開催されているパリのマイヨール美術館は、マイヨールの女神といわれていた Dina Vierny が設立した私設の美術館です。 Dina Vierny は15歳の時からマイヨールのモデルとして働いていました。同時にマイヨールの友人たちである Henri Matisse, Pierre Bonnard, Raoul Dufy たちのモデルにもなっています。

 

1964年には、彼女はマイヨールの大きな作品を国に寄付しています。当時の文化大臣であったアンドレ・マルローはそれらをチュイルリー公園に設置させました。 彼女は、同年にマイヨールの作品をもっと多くの人に知ってもらうために財団を作ります。 財団の枠組みがアメリカ、フランス、そして日本でかなり違いますから、少しわかりにくいので、その点についてはまた改めて詳しくご説明します。

 

このマイヨール美術館のある建物は、詩人のアルフレッド・ミュッセが住んでいたこともあり、その地下には、プレベール兄弟によって開かれた有名なキャバレー La Fontaine des Quatre-Saisons がありました。現在はマイヨール美術館のレストランになっています。

 

ポップアート回顧展@マイヨール美術館は2018年1月21日まで開催されています。 お正月休みでパリに観光に行かれる方はぜひビジットしてみてください。

 

 

テーマ:ポップアート回顧展、マイヨール美術館、パリ




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