ヨーロッパ美術館の夜|アート|クリエイティブ・アイディアノート―クリエイティブに関わるすべての人のためのアイディア帳

ヨーロッパ美術館の夜

2018年05月20日(日)アート 

毎年5月18日が世界の美術館の日。この日に一番近い土曜日が「ヨーロッパ美術館の夜」です。今年は5月19日でした。この日は、ヨーロッパ各地で夜間に美術館が無料で開放される、いわばアートを楽しむスペシャルナイトとなります。

 

ナイトミュージアムinヨーロッパ

ヨーロッパナイトミュージアムは、「近くてもやっぱり遠い」と思われている美術館にもっと市民が親しめるようにという目的で始まったヨーロッパ中で同時開催されるイベントです。

 

特に若い人にも親しんでもらえるようにと、彼らも参加しやすい夜に美術館を無料で開放します。数多くある美術館の遺産にもっと親しんでもらうために、さまざまなイベントも美術館ごとに工夫されているのが特徴です。

 

一番最初は1997年にドイツで始められました。その名も、“Lange Nacht der Museen”。その2年後の1999年にはフランスの文化省がフランスのすべての美術館に対して春のある日曜日に無料で美術館を開放するように計画しました。2001年からはヨーロッパ共同体の協約に参加している39か国が参加する「美術館の春」となります。そして2005年からは名称が変わり、「美術館の春」が「美術館の夜」となって生まれ変わりました。

 

文化のヨーロッパ建設に役に立つようにということですね。それは国境のないヨーロッパ文化の建設であり、文化の分かち合いでもあります。

 

「美術館の夜」となってからは今年で14回目を迎えます。フランスの美術館の中から、2018年ヨーロッパ美術館の夜のために面白いイベントを企画した美術館をいくつかご紹介しましょう。

 

フランスのナイトミュージアム

(1)Le Musée des Arts et Métiers
「魔法の探求」というテーマで、この美術館に保存されている美術品を通し、ペロー、グリム、アンデルセンなどが語られました。参加者は白雪姫やアラジンたちとともに、これらの秘密を発見するべく探求します。家族みんなが一緒に参加できるある種の宝探しです。 彫像家の Daniel Aulangier が「言葉の道具としての文字」というテーマでアトリエを開き、言葉をいかに使うかということを説明し実習しました。

 

(2)Le Musée du quai Branly
この美術館では「アジアの地獄と亡霊たち」というテーマで美術館の夜が開かれました。美術館の薄暗い廊下で、夜に怪物たちの恐ろしい話を聞くのです。民族美術館ですから、世界中の怨霊が集まってきているような雰囲気が・・・

 

(3)Le Musée du vin de Bourgogne
この美術館では、大人から子供までみんながワインの歴史や試飲をしながら楽しむことができます。子供達には創作活動のためのアトリエも開かれました。

 

(4)Le Musée de la Lunette
 「モードのアクセサリーとしてのメガネ」というテーマで実習を含めたアトリエが開かれました。第一次世界大戦の時にフランスのために戦った兵士たちのように、参加者は装飾品の創作をすることができます。もちろんメガネの美術館ですから2500点以上のメガネ関係の道具も展示され見ることができました。メガネ好きにはたまらないスペシャルナイトとなりました。

 

いかがでしょうか?各美術館の工夫が伝わり、より美術館という存在が身近になりそうですよね。来年の5月18日に一番近い土曜日にもきっと開催されるでしょうから、みなさんもヨーロッパに行く機会を見つけてぜひ参加してみましょう。

 

テーマ:ヨーロッパ、ナイトミュージアム、フランス

 



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