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FIAC 国際コンテンポラリー・アートフェア 2017

2017年10月23日(月) 

 

今年は10月19日から22日までの期間でFIAC【国際コンテンポラリーアートフェア】が開催されました。

 

 

今年の傾向は、<かっての反逆者たちであり今日の安全株>といえるようなアーティストの作品が多かったことでしょうか。

 

あたかも安全株を探すかのように、1960-1970年のアーティストたちが多く見られました。

 

上昇してくる芸術家たちがあまりにも多くなり、それがコレクターたちにすでにどこかで見たという印象を与え疑心を沸かせたのかもしれません。

 

 

そんなところから今年は多くの画廊が、比較的近い過去であり、芸術家たちが商業的な投機よりも芸術の革命を起こすことにむしろ心血を注いでいた時代の作品を多く陳列するという結果になったようです。

 

 

この時代の作品は、画廊にとって大きな利点があります。

 

彼らは既に芸術の歴史に公式に書きこまれ、学校で研究され、大きな美術館のコレクションの中に記載されているのです。

 

 

今日では、彼らは「現代の古典」として分類され、彼らの価値は確実に上昇しています。

 

 

ブリュッセルの画廊であるMeessen De Clercq は、大変人目を引く作品を展示していました。

 

有名なグループArte Povera の一員である1943年生まれの詩人にしてアーティストの Claudio Parmiggiani の焼かれた本箱を出展していました。

 

どちらかといえば控えめで、絵画市場の横暴から距離を置いた形で活動していた彼ですが、純粋な染料や、煙の黒、あるいは自分の絵画を燃やしてみるといった驚くような経験を好んでやってみるという芸術家でした。

 

お値段は3万から30万ユーロくらいですね。

 

 

画廊 Continua はフランス、北京、キューバに支店を持っていますが、この画廊は1996年以来、やはりグループ Arte Povera の一員であり1933年生まれの Michelangelo Pistoletto にかけていて見事に成功しているといえるでしょう。

 

この実りのある過去にさかのぼるという方策の信奉者であるスペインの画廊 Espaivisor は1985年の展覧会のリメイクをやっています。

 

聖なるものの形をテーマにしている Les Lublin と ORLAN を対置しているのです。

 

Lea Lublin は1999年にパリで亡くなっていますが、そこで彼女は1968年に自分の赤ん坊と一緒に忘れられないパーフォーマンスをやってのけています。

 

彼女は2007年にロサンゼルスで行われた有名な展覧会 “WACK ! Art and the feminist Revolution” になお連ねているという有利さがあり、最近ミュンヘンでの回顧展もしています。

 

デッサンが一枚3万ユーロくらいです。

 

 ORLANは説明するまでもなく有名なボディー・アーティストですね。

 

彼の場合も、芸術史の中における彼の位置づけに比べて、その作品はまだまだ低い値段がついている芸術家といえましょう。

 

彼のデッサンも一枚3万ユーロくらいです。

 

 

画廊 Praz-Delavallade はあまり知られていないカリフォルニアの Jim Shaw の1970年代の作品を紹介していました。

 

彼は Paul McCarthy やMike Kelley と同じように、ポピュラーカルチャーにインスピレーションを得て、コラージュの作品を制作してアメリカ社会の画一化に批判をしています。

 

作品は1万ドルから15万ドルくらいで買うことができます。

 

 

画廊Georges-Philippe Vallois は世代の混合という点でパイオニアといえる画廊ですが、今回はVilleglé, Tinguely らと同時に、Niki de Saint Phalle と César を紹介していました。

 

この画廊に言わせれば、なるほどフランス画壇は確かに値が上がってきているが、アメリカの同じような作家に比べると5分の1ほどの値段でしかない。

 

しかしこれらのフランスの芸術家たちはアメリカの芸術家たちと共同の展示会をしているのだ。 彼らのスタンドには、1937年生まれの Peter Stämpfli の作品が展示してありました。

 

一点44万ユーロなりでした。

 

 

国際情勢が不安定になる最中、世界が安定を欠いてくると、安定したものや評価の決まったものを人々は欲するようになるのでしょうか?

 

 

 

テーマ:FIAC、現代アート、画廊